こんにちはなおです。
そういえば、このブログを熱心に読んでくださっている方や、セッション来てくださる方は、
少なくとも1つは(頻度などを問わず)人相手の仕事がライフワークの可能性が高いので、カウンセラー興味ある方とかもいらっしゃると思います。
カウンセラー内部話。みたいのって需要あるかもな、と思って書いてみました。
よく本などで、人の話を聞くのが好きならカウンセラー向いてる。
みたいな提案ってよくありますよね。わたしもどこかに書いているかもしれませんし。
これ自体はまったく否定しません。ですがこれ、実態とかなーーーりずれる。
入り口として人の話を聞くのが好きだからとか、人の心に興味があるからで入るのは大賛成。(これ以外の理由でも全て賛成です)
でも、そこからのイメージと実際のセッションで必要とされるスキルがかなり真逆になります。
これを先に伝えておきたくて、あ、これできそう、と思うか、これはあんまりやりたくないかも。とかまったくイメージつかない、と思うかで本当に適性があるかわかるので。
たぶん、これ書いてる人今まで見たことないので、ちゃんと書きます。
(ここの部分でのちのち向いてないややっぱ、って苦しむ人(かなりの数)いるので。
だったら人相手でももっと別の方向の才能の方が大きいかもよ!って伝えたいです。)
カウンセラーに必要なスキルは課題解決力である。
実際にカウンセラーで名を成す人、ちゃんと稼げる人は、男女問わず男性性がものすごく強いです。
要するに、課題解決力に優れている人がカウンセラーとして優秀な人です。
傾聴は手段。本質は課題解決です。
カウンセリングとして最初に思いつくのって、傾聴!って方も多いのではないでしょうか。
同じくそう思いますし、思っていました。
でも、50人くらいのカウンセラー養成に通い、切磋琢磨していくうちに思ったんです。
傾聴って入り口、手段でしかない。
(そもそも、傾聴だけでいいのなら、話を聞くのがうまい友達とかで事足りる、って思いませんか..?)
カウンセラーがやることは、お客さんの課題解決。これのみです。
例えば、お母さんとの関係で苦しんでいるお客さんが来ました。
この方のゴールって、(普通に考えたら)お母さんとうまくやれるようになることとか、お母さんを気にせず快適に行動できるようになることとかですよね。
(個別に細かくヒアリングもゴール設定もします。でも大半は上記みたいになりますよね。)
この方はお母さんとの関係が苦しいからなんらかの手段であなたに解決して欲しくて来ているのです。
そうなった時に、優しく話を聞いてあげるだけでこの人自らが答えを見つける可能性ってかなり低いです。というかほぼゼロです。
なぜかというと、この方自身が考えて思いつくようなことならばもう試しているか、試してだめだったか、試せない理由があった可能性が高いからです。
人がなんらかのことをこういう第三者にまでわざわざ相談する時って、本人だけではお手上げの時。もうどうしようもない時です。
(わたし自身のことを考えてもそうですし、あなたもそうじゃないですか?)
そうなった時、例えば、なぜ苦しいのかを過去を振り返って一緒に見ていく
みたいなアプローチが必要になります。
この時に、質問力、導く力、みたいのがめちゃくちゃ問われます。
どんなに話したがりのお客さんでも、ひととおり話し終わったら、カウンセラーがなにかしら働きかける番となります。
この時に、「では今から一緒に、過去をじっくり振り返ってみませんか?」
「お父さんどんな性格でしたか?お母さんはどんなでしたか?」
(お母さんのことになると、急に話すペースが速くなるなあ。
もしかして厳しく急かされて来たから今も苦しいのでは?と見立てて、)
「もしかして、お母さんは〇〇さんにすごく厳しくて、急かされることなどなかったですか?」
みたいに、質問に質問で運んでいく力が必要になります。
(過去に受容してもらった経験が少ない、誰かに話せたことがないお客さんの場合、ただただ受容することが必要で、話を聞くだけでほっとんど解決。もありえます。
でもそれは少数派です。)
↑こんなふうな流れが、カウンセリングの型とか、よくあるケーススタディなど(例えばお母さんとのよくある関係、兄弟とのよくある関係、とか)を一式学んだら、セッションのたびに、どんなお客さんに対してもできそうですか?
っていうのが本当にカウンセラー向いてるか、というところだと思います。
これを見て、
あ、なんとなく風景が思い浮かぶ!とか、そういう相談とか得意だったなあ、とか、わくわくする!、こんなこともあんなこともやってみたい!という方はおそらく適性あります。
でも、あまりに緊張してフリーズしそう、とか、頭まっしろになりそう、とかまったく思い浮かばない。だと、(慣れていくこともできますし、ケースバイケースですが。)
もうちょっとなにかをただ教えてあげる(課題解決がもっと少ない配分という意味)とか、みんなが話せる会を開くとか、そんな感じの方がいい可能性もあります。
実際のセッションでは、
- 自分よりはるか年上のお客さんもたくさん来ます
- 家庭や、お子さんをお持ちの方もたくさん来ます
- 素の状態で、会話のペースとか言葉の選び方が自分と全然違うお客さんもたくさん来ます
- 反応が薄い方もいます
- もう少しで泣きそうな方もたくさん来ます
- なにを言っても否定しがちな方もたくさんいます
- なんの仕事をしてもうまくいかないんです、という方もたくさん来ます
これを全部、その人に合わせた一定の調子で、毎回続けられそうですか?
っていうのがカウンセラーの本質です。
そうっとう頭も気力も使います。
頭の回転が速いタイプでも、つねにフル回転です。
(プロのカウンセラー、たくさん見ましたが、頭が回転してない人1人もいません。)
このお客さんにどんな言葉がより入るだろう?とか、今日はどこまで持っていこう。などと考えることだらけです。
この記事で、チャレンジする人が減って欲しくないです。
わたし自身、楽しすぎて、先生!カウンセリング、とっても楽しいです!
やりがいありすぎます!涙
みたいな文章を先生のコメント欄かなにかに飛ばした覚えがあります。
ちょっとでもやってみたい!と思う方は、ぜひどこかで習ったりして実際にお客さんに当たってみてください。
最初の2人くらいやってみると、あ、やれそう!か、あ、難しいこれ、ってわかると思います。
ただひとつ言いたいのは、本質は課題解決なので、やるなら常に頭フル回転で全力です。
必要なのは質問力とか、相手をいい方向に導く気概、とかです。
どんな客層を相手にしても、上記のことは絶対に変わらないので。
やってみたい方はチャレンジを。もし違っても、周辺にライフワークがあります。
やってみたい方は、ぜひチャレンジしてみてください!
(もちろん、カウンセラー以外も!)
そして、やってみて、やっぱちょっと違うかも、とか難しいかも、となった場合でも、その経験は無駄にならないです。
なぜならあなたのライフワークはその周辺にあるので、あなたのライフワークの的に当たった時、このカウンセリングの力も必ず生きます。
カウンセラー資格取るとか、実際にやっていく前に、カウンセラーって課題解決力だよ。と下知識として先に知っておいて欲しいなあ、と。
(ちなみにコーチもなんらかのアドバイザーとかもみんなそうです。全部課題解決力とか提案力必須です。)
知っておいた方が、むしろ実際のお客さんを前にしてもビビらないし、予想とのズレが少ないので、(思ったより大変だとしても楽だとしても)適応が速いと思うからです。
ということで、
こういう業界内部事情。みたいのはこれからも思い浮かんだら書いていきます。
ライフワーク選びの参考に!
じゃあまた。
HSP才能開発サポーターなお
奈央
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