こんにちはなおです。
HSPの方が1人1人持っている、(主に芸術方面の)素敵な才能をインタビューして、おなじHSPで悩んでいる人が読んだら自信が持てるような本を出版したい!
そう思って始めた連載、HSP図鑑。
第2弾は、大好きな料理を着々と仕事にしていく、スズキアヤカことすーちゃんです。
すーちゃんを知ったいきさつ
すーちゃんとは去年参加させてもらった「田舎フリーランス講座」の同期でした。
1ヶ月くらいフリーランスのいろはを学びたい人で集まって授業を受けたり作業したりの共同生活をするプログラムです。
その中で仲良くなり、ブログで互いの人生のインタビューをしあっていました。
また彼女が1番の力作として書いた記事で自身がHSPだという事に触れていました。
そのおかげでわたしは、初めてHSPという資質が存在することを知ったのです。
これがきっかけで、1年後に自分もそうだったと知ることになります。
そういうふうに、私の人生をブログで変えてくれた人です。
そのすーちゃんにぜひインタビューしたくて、連絡を取ったら、「そのアイディア素敵!」と快諾してくれ、遠方から出てきてくれて、千葉で再会できました。
すーちゃんのプロフィール
お名前:スズキアヤカ
性別:女性
年代:30歳
おしごと:料理研究家
なお
HSP才能インタビュー
ここから本編のインタビューです。
①自分がHSPだと知ったきっかけはなんでしたか?いつごろですか?
すーちゃん
事務職に転職した時に、仕事内容や人間関係にすっごく疲れていました。
それで自己啓発本などをよく読んでいて、アマゾンで「ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ。」の本をたまたま見つけて。
その本にHSPのチェック項目があって、それがほとんど当てはまっていて「あ!これだ!」となったんです。
なお
②知る前と後でなにか変わりましたか?
すーちゃん
常に神経をすり減らしている感覚がありました。
なお
すーちゃん
学校生活でも心から楽しいと思った事がなくて。
自分はなんでこんなにだめなんだろうとか、なんでこんなに溶け込めないんだろう、内気なんだろうと自分をすごく責めていました。
自分の性格が嫌でした。
本などで読んで知った後は、「こういう資質なんだ。」と知って、徐々に個性で長所なんだと受け入れるようになりました。
「全然だめじゃない。これも私。」と考えるようになって楽になってきたんです。
③自分がHSPだということをだれかにカミングアウトしていますか?
すーちゃん
自分の事をいろいろとぶっちゃけていたから、HSPについてもカミングアウトしようかなと思ったのが1番最初。
なお
すーちゃん
はい。そのあと親友の1人に話しました。
リアルの関係で話したのはその1人くらいです。
引っ越してからできた新しい友達だけど、仲のいい子だったし、話したら理解してくれて気にかけてくれています。
話の流れで、「大勢の場が苦手なんだよね。HSPって資質があって。」と話しました。
なお
すーちゃん
知ってもらう事で特にメリットもないかなみたいな…。
④HSPで普段悩んでいることがあればおしえてください
すーちゃん
いろんなものをキャッチしすぎるのか、人の多いところが本当に苦手。
飲み会とかが楽しいと思えなくて。
そういうところに参加するとトイレとかにこもりたくなります。
とにかく1人にさせてほしくなる。
なお
すーちゃん
でも、最近は自分がどうしたいか考えられるようになって多少改善しました。
「本当は自分はこうしたいのに。」って時に、中に人が介入してくると寄せちゃうから、未だにそれがちょっと苦しい。
「入ってこないで。」という時があって、「干渉しないで。」と思います。
自分の気持ちを優先というのを、わかってはいても、という感じ。
それを選ぶまでが苦しいんです。
なお
⑤逆に、HSPでよかったと思うことがあればおしえてください
すーちゃん
ビビりながらも外に出て行く事ができるところ。
そうして人と交流して人の輪が広がるんです。
なお
すーちゃん
感受性が強いから、ちょっとしたことで感動できるところも。
芸術とか旅行先でのきれいな景色もそうだけど、もっと日常の些細なことでも喜べるんです。
なんだかお得感があります。(笑)
なお
具体的にはどんなものに感動しますか?
すーちゃん
ずっとこの絵を眺めていたいと引き込まれ、吸い込まれそうになる感覚。
例えば、クロードモネの展示会は好きでした。
自然などの景色を見るのもすごく好きで。
共感性も強いから、友達とかの悩みも親身になって聞く事ができる。
話していると癒されると言ってもらえる事が多いです。
⑥HSPのことで、もっと周囲や社会に知ってほしいことや、してほしいことはありますか。
すーちゃん
しいていうならHSPに対しての世間の認知度が低いから、もうちょっと世間に知れるとHSPの人が生きやすくなると思います。
テレビで特集が組まれるとか、こういう人がいるんだって知ってもらえると違うのかな。
少数派の人間もいるんだよというのを、他の人にも知ってもらえると共存しやすくなる。
LGBTとかは最近話題になっていたり、特集されたりしているから。
HSPも、もっと広く、世間に浸透していってもいいんじゃないかな。
なお
⑦好きなことや趣味、得意なことはなんですか。
すーちゃん
自分がこれ食べたいと思うと、どうやって作るんだろうと興味がわいて作りたくなります。
ものづくりもけっこう好きで。
絵を描く事も好きです。
昔はけっこう絵も描いていました。
最近、友人の誕生日サプライズのために似顔絵を描いてと頼まれて、久しぶりに描いたんです。
料理が好きとはたくさん言っているから、「絵も好きって言ってたよね、描いて!」と友人の友人に頼まれて。
とても喜んでくれて、「絵もこんなに描けるんだ!頼んで良かった!」みたいな感じで感動してくれました。
それがすっごく嬉しかったです。
すーちゃん
自分の中ではたいしたことないって思っていたのに、武器の1つだったと認識できた出来事です。
昔は絵の方面に行きたかったことがあります。専門学校とかに行きたかったんです。
それは親の反対で諦めたけど、やっぱり今でも創作関係が好きです。
⑧⑦のことで、これからしてみたいことや、仕事にしたいことはありますか。
すーちゃん
固定店舗も目標の1つではあるけど、性格上、ひとつのとこにとどまると飽きるかなと思うから、移動販売でいろんなところに行けるのが合っているかなと。
そこで自分の作ったものを食べてもらって喜ぶ顔が見たいんです。
世の中にそういうものはたくさんあるけど、あなたの作ったものが買いたいとか食べたいと言ってもらいたいな。
最近はそのために、移動販売を実際にやっている人たちの話を聞いたりコミュニティに入って。そのつながりで現場に足を運んで雰囲気を考えたり手伝わせてもらって体感するというのをやっていました。
なお
すーちゃん
場所は、コミュニティのつながりで紹介などでどんどん開拓されていってて。
車も、買える状況にはあります。
なお
すーちゃん
なお
すーちゃん
つい最近料理教室を初めてやったんです。
めっちゃ緊張したけど、参加者同士が和気藹々と料理を作っている図がすごく好きで。
人が集まったらそこに自然とコミュニケーションが始まるし、おいしい料理があればより場が和んで初対面どうしでもうちとけやすいかなとわかりました。
そういう場づくりをどんどんしていきたいです。
なお
すーちゃん
私が住んでいる千葉県の鋸南町(きょなんまち)が主催した料理教室でした。
鋸南町がそば粉を栽培していて、おしゃれなものでのアプローチを探していて、ガレットが作れる人はいないかという話になっていました。
街は狭いから役場の人とも密にコミュニケーションをとっていて、友人がいたのもきっかけで、声をかけてもらえたんです。
人に料理を教えたいなと思っていたから、やったことはないけど、「そういうお話であれば、ぜひ講師をやらせていただきたいです、試作品を作ってくるので。」と言って。
「あ、おいしい!」と納得してもらえて、「これならぜひお願いします。」と言ってもらえました。
すーちゃん
チラシなども自分で作って、「肩書きはなにがいいですか?」と言われて今の、「料理研究家」を載せたんです。
当日に、「スズキアヤカ先生」と主催者側に紹介されて。「先生かあ…!」と感慨深かったです。
アイシングクッキーの体験をしてもらおうと、「クッキーにお絵描きしよう!」というワークショップをしたこともあります。
それも子供受けがすごくよくて。こっちがとやかく言わなくてもいいから、その図がいいなあと思います。
なお
もしやHSPはこういう場づくり向いている傾向にある?と今思いました。いろいろ察せるし。苦手なしゃべり続けるとかもしなくていいし。
すーちゃん
⑨これを読んでいる同じHSPの人に、伝えたいことはなんですか。
すーちゃん
そういう自分を無理やり常識の枠に押し込めると余計苦しくなるから、「これが自分なんだ」って認めてあげて、HSPという資質を大事にしてほしい。
そうすることで私はだいぶ生きやすくなった。
すーちゃん
今悩んでいる人も才能があって、周りから見ればすごいことだったりするから。
とにかく自分の好きなこと、やりたいことをやっていけば道が開ける日が絶対来るから。
どういう形でもいいけとブログなりSNSなり、オフラインなり、「自分こういうことをやってます!」って知ってもらえる機会があればなおいいのかな。
誰かが見出してくれるから、とにかく好きなことをやって、ちょっとだけ勇気を出してお披露目してみる。
それに対して自信が持てない人がすんごい多いと思う。「こんなことで。」とか。自分がそうだったように。
だから、ちょっとだけ、一歩を踏み出してみるのは大事だなって。
なお
この発信、SNSがちょっと怖いとハードルを感じているHSPの方も多くて。すーちゃんは最初どんな感じでやっていくのがおすすめですか?
すーちゃん
最初の発信は、5年くらい前の、料理のコミュニティサイトです。自分が作った料理を載せて、レシピを載せて、いいねしてもらえたり。
コメントもできます。そこで写真とかこだわってみようと思って、反応がもらえて楽しかったです。
そこでいろいろやっていると気づくこともあります。なんとなく始めたけど、この分野得意なんだなと気づけました。
なお
すーちゃん
友達とか親に最初から口外しませんでした。まったく自分のことを知らない人にのほうがアピールしやすかったです。
インスタ、ツイッター、ブログなど匿名性が高いものなら始めやすいんじゃないかな。
なお
匿名性が高くて、近い人に見られなくてすむものは、のびのびできておすすめです!自分が1番書きやすいものを見つけるといいんじゃないかな。
⑩最後にこれだけは言いたい、伝えたい!ということはありますか。
すーちゃん
世間とか人に合わせるってことが疲れきっちゃうし、自分のほんとうの気持ちがわかんなくて麻痺しちゃうから。
世間一般から見たら少数派だけど、経験上、自分の好きなことを大事にして好きな場所にいると、水を得た魚のように生き生きするっていうのがあるから。
とくにHSPの人は自分に合わないとか興味ないことは人一倍できないと思う。いずれは壊れちゃうかなと思う、嘘がつけないし。
興味のないことにはアンテナがぴくりとも動かない人が多いんじゃないかな。
なお
すーちゃん
苦手を克服しようとか全然思わなくていいし、とにかく自分の中の好きって気持ちを育てていってほしい。
わたしもまだしんどいってことが多いけど、以前よりもずいぶんのびのび生きられるようになったなって感じます。
以前いやなことをして職場とか勤めていたときとは比べものにならないくらい。
でも現に今そういう人がいっぱいいるってことだよね。
本当に自分の気持ちに正直に。その気持ちは間違いとかじゃないから!勘、潜在意識からの声を大事に、自分を信じて。
なお
今苦しいという人にとっても届くと思います。心からの言葉を本当にありがとうございました!
編集後記
「好きなことを仕事にしたいけど、とは言うものの…。」というのは、わたしたちかなりの人が抱く率直な思いだと思います。
すーちゃんの夢の叶え方って、そう思っていても無理なく届いてくる、とても自然なスタイルだと感じました。
自分でゴリゴリ営業に行くなどではなく、ただ自分の好きを続けてアンテナを張って行動を起こしていたら、それをほしいと思う人や場所とぴたりとはまる。
好きなことがある方、なんとなく気になるものがある方は、すーちゃんのように、好きや夢の周辺をたくさんうろついてみてください!(これは、好きを仕事にする本の言葉です。)
そしてぜひ、彼女のように自分が使い心地の良いSNSや、趣味のコミュニティを見つけて発信を。そうしていると、つながりができたり、チャンスがめぐってきます。
HSPの人がやりたいことをしていくヒントがたくさん詰まったインタビューで、「そこのとこを広めたいから、もっと詳しく教えて!」と熱が入りました。
すーちゃんは、これからも一歩一歩夢を叶えて幸せになっていくんだろうなと感じました。
それと同時に、おなじHSPの人が好きなことをして、いやなことを無理しないで、幸せになってほしいとも思いがとても伝わってきました。
なんというか、多くのHSPの方がそうなりたいと思うような、「理想の生き方」を体現している人です。
どこまでも温かく、共感性に満ちたまっすぐな思いを語ってくれたすーちゃん。
「HSPらしいスタイルで、好きを仕事にしていく」種がたくさんつまったインタビュー、彼女に励まされた方もたくさんいるんじゃないでしょうか。
これを読んで、ちょっと勇気を出して、1歩を踏み出すHSPの方が増えるといいな。
なお
次回以降も、「こんなふうに生きているHSPの方もいるんだ!」と勇気が出るようなインタビューを連載していきます。
すーちゃん、思いのこもった温かいインタビュー、ありがとうございました!
そんなすーちゃんはツイッターやブログでも情報発信しています。
彼女のことをもっと知りたい方、わたしも料理が好き!なんて方はぜひ見てみてくださいね。
twitter:すーちゃんのツイッター
ブログ:アヤカフェ
インスタ:すーちゃんのインスタ
じゃあまた。
HSPの才能開発サポーターなお
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