こんにちはなおです。
一度にいくつもやらなきゃいけないことがあると、頭がぐちゃぐちゃして死にそう…気が気じゃない…
こんなのは、典型的なHSPの特徴です。
わたしは職場で電話がつねに鳴り、そのなかでテレアポもし、個別の企業連絡や求人票作成、メール返信まで同時にしなければならない環境にいて、文字どおり終始パニックでした。
HSPにこういったマルチタスクが向かない理由と、できるだけ回避する策などを紹介します。
Contents
思考が人一倍深い⇨1度に1つしかできない
ひとつめの理由として、HSPは思考が人の何倍も深いです。
自動的にいろんなことを深く考えてしまうので、いろんなことを同時に浅くということができません。
いくつも事柄があると、無限にいろんなことが浮かんでしまい、処理ができないからです。
1度に1つしかできません。
(本当は人間だれでもそうですが…)
また、ひとつのことに集中すると、その集中力の質も高くて深いので、抜け出して切り替えるのに時間と力が必要です。
例えば、一生懸命メールを書いていたのに、いきなり名前を呼ばれ「あの件どうなった?」と聞かれる。
そんなとき、「あの件ってなんだ?えーとこの人が今言うってことはたぶんあれか?え、でもあれって流れ的に保留になってたんじゃ…え、わたしがやらなきゃいけない感じだったの?え?」
こんな感じに取り出して返答するまでに脳内がパニックです。
そして、その件の話が終わった時からまたメールに戻る、このタスクとタスクの行き来の間にものすごい脳のメモリーを使って疲れます。
会社はこんなふうにいきなり仕事を遮断され、HSPの追いつかない脳をさしおいて返答を求められることがとても多いです。
わからずに反射で返事だけし、話が終わってから、やっと今ってこういうことだったの?とわかってくることも多々あります。
(思考が深いことについてをもっと知りたい方は、
のDの部分に詳しく書いてあります。)
あれもこれもは刺激過多⇨パニックになり、著しく疲弊、神経が張り詰める
ふたつめに、あれもこれも言われる状況は、すでにHSPの刺激の許容量を超えています。
普通の人より受けられる刺激量がとても少ないので、5つくらい考えないといけないことがあるとほころびはじめます。
それをさばききれないうちに、刺激過多で思考が停止し、なにをやっているかわからなくなります。
そんな状態で体裁上は仕事をしているので、他の人よりつねにパニック、なにか取りこぼしていないか気が気じゃなく、1日の終わりには疲れ果てます。
いつも神経がぴんと張り詰めて、手汗がにじんだり、やばいやばいやばいという気持ちを1人で抱えています。
夜に寝付けなくなったりします。
(この「すぐ刺激過多になる」状況は、
のOの部分に詳しく書いてあります。)
マルチタスクを与えられる仕事自体が向かない
結論、上のような状況になってしまうわたしたちには、マルチタスクがいつまでも降ってくる仕事は向きません。
自分で仕事をしていて、自分でマルチタスクにしている場合はまだどうにか処理できますが、人から与えらえるとつねに混乱します。
いまの会社でどうがんばっても解放される見込みがない場合、いつまでも向かない環境で人一倍苦しいので、そこは「自分向きじゃなかったな」と見切りをつけるのが最善です。
もとの頭が悪いとかいいとかはまったく関係ないです。
自分だけおかしいのかなとか、仕事できないとか、頭悪いからとか思っている方もいるのですが、そうではなくHSPの脳の仕組みゆえにこうなっています。
対処療法的な解決策まとめ
とはいえ、じゃあすぐ会社をやめよう!となれるかというと、そんな人ばかりでもないですよね。
今の状況を、ほんの少しでもましにするために取れる策を、思いつく限り書いていきます。
ただし、あくまで対処療法で、根本的に「苦手な状況はやめる」にかなう方法はありません。
①とにかく「ひとつ!ひとつ!」やる
呪文はいつも、「ひとつ!ひとつ!」です。
やらないといけないことが10個くらいある。
そのなかのどれがもっともやばいか考えて、やばいものからやりましょう。
Aに取り組んでいる時は、その他の(BCDEFGHIJKLM・・・・・)は無視!
Aが終わったら次はB!でその他の(CDEFGHIJKLM・・・・・)は無視です!
途中で何かふってきても、そんな緊急じゃない!といったんわきにおきましょう。
そうしないと1番やばいタスクAがいつまでもあなたの脳と心を圧迫します。
②紙かパソコンに書き出す
やばそうなものを脳内だけで考えていると、どんどん巨大化して実物よりやばい存在に感じられてしまいます。
なんかやること多すぎてやばい…!と感じたら、いったん手を止めてでも、ノートかパソコンのメモにでも書き出してください。
だーっと思いついた順に羅列しましょう。
ひとまず書いたかなと思ったら、並び替えたりやばい度ランクをふったり、好きに加工して扱いやすい形にしましょう。
これに時間を30分くらい割かれたとしても、やる前より気持ちが全然ちがうはずです。
人は一覧化して手を動かし始めると落ち着くのです。
そして毎日これをやるようにすると、この作業自体がささっとはやくできるようになっていきます。
また、タスクが減ったり追加されるたびに、1日の中で何回もこの作業をやってもいいのです。
例
- 怒りのメール返信
- A会社へ結果報告電話
- 11時に訪問
- Bさんにフィードバックもらう
- 14時から会議
- 会議資料の印刷
- 50コールテレアポ
やるべき時間で並び替え
- 怒りのメール返信⇨ほっとくとやばいので朝イチ!
- A会社へ結果報告電話⇨次に重要!片付けちゃおう
- 11時に訪問⇨それまでに会社のこと調べつくす!
- 50コールテレアポ⇨午後イチの空き時間で半分やろう
- 会議資料の印刷⇨会議30分前に余裕持って印刷!
- 14時から会議
- Bさんにフィードバックもらう⇨16時台以降Bさんが社内にいる
- 50コールテレアポ⇨残りの時間で片付ける!
こんな感じです。
こうすると上からひたすら片付けるだけになります。
上から一個一個、順番通りに片付ける!みたいのはHSP得意です。
③無理と思ったら言う
書き出したけど明らかに無理がある
スケジュール間に合わない
こんなときは思った時点で上司に言いましょう。
口だけだとパニックになりがちでも、書いたタスクメモをいっしょに見る感じにすると、「たしかに多いなあ…」と相手にも伝わりやすいです。
申し訳なく思う必要なく、「状況的に無理」な場合がたくさんあります。
それを理解せず仕事をふっている側や、体制自体に問題があるので、雲行きが怪しいと思ったら言いましょう!
これを明日に回してもいいですか?まで考えられたら上出来です。
④帰宅後は仕事への思考を遮断する
ヘトヘトで帰宅した。
でも終わっていない仕事や、明日の仕事が気がかりで考えてしまう。
帰宅後までこんな状態だと、脳のメモリーがどんどん減って、疲れが取れません。
どれだけ仕事があろうと、少しでも思考を止めて、明日への気力の回復が最優先です。
ちゃんと夜ゆっくり休んで熟睡して回復できれば、明日またしっかり集中して取り組めます。
仕事への思考がよぎるときは、音楽でもかけて遮断しましょう。
なにかかけたり香りをつけたりすると、思考がいくらかそっちに持っていかれるので、考え込みにくくなってオススメです。
わたしはいつも音楽をかけて記事を書いています。無駄なことをぐるぐる考えないようにするためです。
本に没頭したり、おいしいものを食べたり、方法は好きなものなんでもいいので、没頭してほかを追い出すのも有効です。
合わない環境を選ばないのが一番。なってしまったときは対処!
ごちゃごちゃした環境に身を置かないのが一番です。
でもどうしても、だれしもマルチタスクになる状況はあります。
避けられないときは、自分が少しでも落ち着ける方法で対処しましょう。
やばいと思った時点で周りに出すのがうまくなってくれば、だいぶ改善します。
人一倍がんばっているあなたは、帰宅後はだれよりものんびりしましょう。
じゃあまた。
HSP才能開発サポーターなお
奈央
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